なんで常温保存できるの?パックごはんの保存に関するまとめ

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日本人の主食、お米。

おかずと一緒に食べてももちろんおいしいし、どんぶりものや炊き込みご飯、お寿司など日本人の食生活には切っても切れないのがお米です。

しかし現在日本人の年々お米の消費量は減少しています。

お米の1人当たり年間消費量は1962年には118㎏であったのに対し、2014年には55㎏(農林水産省より)と50年で半分に落ち込んでいます。

ところが一方でサトウのごはんに代表されるパックご飯(無菌包装米飯)の生産量は年々増加しています。

引用:一般社団法人包装米飯協会「包装米飯の生産量」(http://www.price.net/beihan/production.html

グラフを見ると最近では特に2011年以降の増加率が高くなってきています。

もちろん東日本大震災以降の非常食としてのニーズもあるとは思います。

しかし、お米の消費量自体が減少している点からみると、自分で炊飯するよりも食べきりサイズのごはんに対するニーズが多くなってきていると言えそうです。

しかしそんな消費量の増加しているパックご飯ですが、自分で炊飯したものではないため、添加物や安全性など心配な方も多いはず。

そこで、今回はパックご飯について気になる点の解説ができればと思います。

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なぜ常温保存できるのか?

まずは保存性について見ていきましょう。

パックご飯の特徴として「常温保存」できることが挙げられます。

しかし、パックの中はご飯がそのまま入っているように見えます。

冬の寒い気候の中ならまだともかく、夏の暑い日もある中でなぜ冷蔵や冷凍保存しなくてもいいのか、と疑問に思われる方もいるのでは?

パックご飯が常温保存できるのは製造段階で加熱し無菌化された状態のまま包装されているからなんです。

パックご飯のお米を炊飯時に加圧加熱することで、殺菌を行います。

そして、炊き上がったご飯の包装は空気中のほこりや菌をクリーンルームで行われ、パック内には窒素を充填されています。

その為、賞味期限は白米で10カ月程度、赤飯などで8カ月ほどにできるようです。

このように品質と味とを両立しているのです。

パック内に水滴がついていることがありますが、これは温度差によるものです。

無菌状態でパックされているので、品質には問題ないそうです。

添加物が使われているんじゃないの?

コンビニのおにぎり、弁当など食品の保存性を高めるために添加物が使用されている商品もあります。

原則として、食品に使用される添加物は国の基準を満たし、毎日摂取しても身体には害がないと認められたもののみが使用されています。

パックご飯では「サトウのごはん」のように無添加のものもありますが、酸味料やpH調整剤が使用されているものもあります。

それぞれについてみてみましょう。

pH調整剤

pHとはpH7を中性としてそれより小さい値を酸性、大きい値をアルカリ性とするものです。

パックご飯ではpHを4~5の弱酸性に保ち、保存性を高めるために使用されています。

pH調整剤は特定の物質があるわけではなく、クエン酸、クエン酸三ナトリウム、炭酸ナトリウム、リン酸などを総称します。

pH調整にはこれらのうち2~3種類を合わせて使うことが主で、一括で表示することが法律で認められています。

またFAO・WHO合同食品添加物専門家委員会(JECFA)で安全性が認められており、身体への害がないとされています。

酸味料

酸味料もpH調整剤と同様に食品を酸性に保ち、保存性を高める為に使用されます。

お寿司に酢飯が使われるのと同じですね。

主な酸味料としては酢酸(酢)、グルコン酸、乳酸などが挙げられます。

用途が変わりませんのでpH調整剤としても使用されるクエン酸やリン酸も酸味料として表示されることがあります。

またテーブルマークのごはんに使用されている酸味料はトウモロコシ由来のグルコン酸だそうです。

もちろん酸味料として使用されるものも人体への害がないことが確認されています。

トレハロース

トレハロースは動植物など自然中にある天然の糖質です。

夢の糖類と呼ばれるほど、広い用途と高い性能を持っています。

身体に与える害もなく、WHOなど国際機関からも1日の許容摂取量(ADI)を設定する必要がないとされています。

トレハロースは冷凍と解凍を行っても変質しにくくしたり、タンパク質や脂質、でんぷんの劣化を防止します。

その為、加工食品や化粧品などにも使用されています。

パックごはんにはでんぷんの劣化防止を目的として、パサつきを抑える為に使用されている場合が多いです。

加熱せずにそのまま食べられる?

基本的にはでんぷんが固まったままになっているので、加熱しなければおいしくありません。

すごくぱさぱさしています。

加熱方法はメーカーによって、電子レンジ以外でも湯せんでも加熱できるものあります。

但し電子レンジ専用になっているものでは、湯せんしないようにしましょう。

炒飯や雑炊などそのまま加熱調理するような場合でも使用できます。

しかし、温まるまではでんぷんが固まったままで、調理しにくいこともあるので、基本的には加熱してからの方が良いでしょう。

まとめ

今回はパックご飯にまつわる、疑問点についてまとめてみました。

おいしく、長期保存できるように努力しているんですね。

直接口に入れるものですから、使用されている原材料や添加物については気になる方も多いはず。

そんな方のお役に立てれば幸いです。

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